とやまらいふ

富山にUターンした82年生まれ男子の富山の魅力発信と古民家改修ブログ

古民家の衣替え

今月は更新が遅れてますね!ごめんなさい。

ところで去年はほとんど雪が降りませんでしたが、今年はのっけからやばい雰囲気でしたし、年末年始もやばそうですね。

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我が家も今月中旬に初冠雪しました。

さて先月の話になりますが、皆さん大なり小なり冬支度をしますよね。北陸だと雪吊りとか、タイヤ交換とか。でもってほとんど全国の方がやられるのが、衣替えですね。衣替えと言うと我々が着る服の衣替えを指しますが、我が家では家の衣替えもします。家の衣替えなんて聞いても、ピンとこない方もいらっしゃると思いますが、昔の人は家も衣替えする事で、夏の暑さにも、冬の寒さにも耐えてきました。

このブログの読者さんは覚えていらっしゃるかも知れませんが、実はこの衣替え、古民家改修時のコンセプトに組み込んでありました。

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 ここには重ね着って書いてありますが、家の周りに断熱層となる空気層を作ります。

どーやって作るかと言うと建具を使います。建具というのは、ドアや窓の総称ですが、今回の主役は襖(ふすま)と障子(しようじ)、簾戸(すど)の3つです。


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見ての通り、襖や障子は風を通さないですが、簾戸はスカスカで風が抜けます。

夏は当然ながら風通しを重視して簾戸が大活躍していたのですが、冬も簾戸のままでは凍えてしまいます。と言うわけで簾戸だったところを襖や障子に変えて行きます。

服で考えると風通しの良い麻の服から、保温性のあるウールの服に着替える感じでしょうか?

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上の図は我が家の床暖房範囲と簾戸を障子に変更した場所を示した図面になります。

床暖房の入った生活スペースを中心に、ぐるっと空気の断熱層を作ったことが分かると思います。使える空間を断熱層にしてしまっているので、一見無駄なようにも思えますが、省エネ効果は抜群です。無駄に広い古民家ならではの住まい方ですね。

せっかくなので温度差を測ってみます。床暖房エリアは19.3度、空気層の断熱エリアAは12度、空気層の断熱エリアBは10度、外気は8.4度です。


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当然これだけで断熱性能の良し悪しを語る事は出来ませんが、一定の効果があるという事は言えそうですね。

最後はいつも通りビフォワーアフターですが、こうやって見比べると、視覚的にも暖かくなった感じがしませんか?服なんかもそうですが視覚効果というのも大切ですよね。

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ところでなんで菅原道真がいるのか疑問に思った方。

実は富山の不思議な冬の行事が関係しています。興味のある方は過去の記事を見てください!では今日はこの辺で〜

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