私が富山にUターンして2年が経過しました。東京に本社を置く企業の粋な計らいで、富山にいながらテレワークで仕事をさせてもらっていましたが、この契約も2年が期限の為、年明けより独立して個人設計事務所を開所します。この2年間、独立準備を兼ねて古民家を改修したり、県内の人脈を再構築したりしてきましたが、肝心の事務所が出来ていません。
と言うわけで、今日から12月。設計事務所の開設に向けた改修工事を始めます。
使うのは我が家の敷地内にある鉄筋コンクリート造の家屋の2階です。大きさにして約8畳くらいですが、まずはここに作業スペースを構築します。
内装は見ての通り、壁や天井はクロス仕上げ、床はタイルカーペットです。このまま使えないわけではないですが、何処も痛みが激しいですし、エアコンなんかは骨董品レベルです。そして仕上げに隠れている構造体の健全性も怪しい事を伺わせる痛みがあります。
と言うわけで事務所改修プロジェクト第一弾は内装解体から。どこから壊しても良いのですが、まずは床材のタイルカーペットをひっぺがして行きます。
タイルカーペットは糊で接着されてますが、バールで角をめくってやれば、幼稚園児でもはがせます。
タイルカーペットを子どもらに任せて私は壁の解体に取り掛かります。見た感じ石膏ボードなので、こちらもバールで壊していきます。
何も気にせず一心不乱に壊していきますが、私の不安が的中します。
雨漏りです。結構漏れているようで、近くのコンセントボックスが錆び付いています。ここは割れやすいので当然と言えば当然なんですが、今時は窓の下に誘発目地と言うものをとって、割れる場所をコントロールして止水するのが普通です。一昔前の建物なので致し方ないですが、こう言う経験が今の建物にちゃんと生きている事を実感できますね。
当然断熱もされてないので、なかなかに時代を感じます。きりの良いところまで壊して1日目の作業は終了です。ではいつものビフォアアフターで終わります。