とやまらいふ

富山にUターンした82年生まれ男子の富山の魅力発信と古民家改修ブログ

晩秋の風物詩

寒くなったり、暖かくなったりと気温が安定しない毎日が続いてますが、かなり気温が下がってきましてね。

さて、この時期になると富山の家々にオレンジ色の物体がぶら下がります。

我が家もこのオレンジの物体をぶら下げる訳ですが、このオレンジの物体の正体は干し柿です。それではまず材料の調達です。

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知り合いにお願いして柿を取らせていただきます。材料は柿ですが、ただ柿と言っても甘い柿ではなく、渋柿です。渋くて食べれない柿を、なんとかして食べてやろう!と言う昔の人の知恵が産んだ干し柿ですが、本当に昔の人の食への執念と挑戦には感謝です。

高枝鋏を駆使して、ひたすら取っていきます。

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この時の注意はヘタの先の枝を残しておくこと。出来ればTの字で残しておくと後から楽です。

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収穫が終わったらひたすら皮を剥いていきます。この作業の良し悪しで、出来上がりに差は無いのでピーラーでも包丁でもなんでも良いです。我が家では子どもが頑張って剥きましたよ。

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このままかぶりつきたくなりますが、美味しくないのでやめておきます。さて次は柿を紐にくくりつけます。

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余っている紐ならなんでも良いですし、柿が干せれば良いので、好きなようにやれば良いですが、2つの柿を紐で結ぶのがポピュラーなやり方のようです。

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結び終えたら最後に煮沸消毒をします。5秒くらいでよいので、お湯に潜らせて消毒します。これでカビなどの発生をある程度抑えられるようです。

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あとは棒に引っ掛けて、軒先にぶら下げればOKです。最近の住宅では軒が無かったり、あっても深くなかったりと難しい部分もありますが、古民家ならばぶら下げ放題です(笑)こんな事が出来るのも古民家の魅力ですよね。

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今回は50個を目標に作りましたが一歩及ばす44個。完成は3週間後です。放置していても良いですが、毎日モミモミしてやると甘さが均一にそして柔らかくなります。

と言うわけで干し柿の作り方ブログになっちゃいましたが、今回お伝えしたかったのは下の干し柿のある景色です。

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建物は一年を通して特に表情が変わるものではないですが、こんな形で彩りを添えられる事ってとても素敵じゃないでしょうか?と言うわけで今日はここまで。ではまた次回!