更新が遅くなってごめんなさい!
このシリーズも今日が最後です。最後は脚です。脚と一言に言ってもいろんな脚がありますよね。木製や鉄製といった素材の違いや、シンプルなものや装飾のある脚などそれはそれは様々です。好みで選べばよいのですが、検討しなければいけないことが2つ。
一つ目は耐荷重でもう一つは座る高さ。
では最初に耐荷重から。
天板を置いたら壊れちゃった!なんて言うやつは言語道断、机ですからある程度の物を載せても大丈夫な強度が必要です。
じゃあどれくらいの耐荷重が必要なのか?という事ですが、机の上に置く物の重さと天板の重さがわかればOKです。
机の上に置く物はなんとなく想像できますね。ただ、照明の電球を替えるために登る事もあるでしょう。とすると置くものの重さより、最低でも人1人分くらいの重さは考慮しておくと良さそうです。
次に天板の重さです。大きくなければ体重計で測れそうですが、載せる事は出来ても目盛りが読めない!なんて事も。
と言うわけで計算で求めます。必要なのは樹種毎の「気乾比重」。
「気乾比重」とはざっくり言うと、「水と比べた空気中の木の重さ」です。水は1リットル1kgですね。リットルだとわかりにくいので「㎥」になおすと、1L=0.001㎥=1kgです。つまり気乾比重0.5の10cm角の木材の重さは500gとなる訳です。
我が家は杉なので気乾比重は「0.38」です。天板の寸法は4000mm×800mm×70mmなので体積は0.224㎥(=4×0.8×0.07)になります。つまり天板だけで85.12kg(=0.224㎥/0.001㎥×0.38)あるという事になります。
余談ですが、世の中には気乾比重が「1.0」を超えてくる木材も存在します。仮に我が家と同じ大きさで、気乾比重が「1.0」だった場合は、天板だけで200kgを超えてきます。一度設置して、動かさないテーブルであれば問題ないですが、樹種選定の際はそのあたりも検討した方が良いかもしれません。
話がそれましたが、必要な耐荷重は、計算上の天板の重さと、大人1人の体重を足し合わせて200kgくらいには耐えてもらう必要がありそうです。
次に座る高さの検討です。
単純に床に座るか、椅子に座るかという事です。
2択のように思えますが、椅子にはいろいろな高さのものがあります。ひじ掛けなんかがついていると、それらを考慮する必要だってあります。
椅子に座ろうと思っている方は、ちゃんと使用予定の椅子の高さを調べて高さ決められるのをお勧めします。
と言うわけですが、せっかくの一枚板テーブルです。床でも座りたいし、椅子も捨て難い!なんて意見もあるでしょう。4mも長さがあると、12人が余裕で座れます。(ソーシャルディスタンスは確保できませんが、、、)じゃあ椅子を12脚用意するのかというと、そんな出費は我が家の大蔵大臣が許しません!でもせっかく12人座れるなら座りたいです。(田舎は親せきが多いので)そんな時は椅子のいらない床に座る座卓形式にすればコストが抑えられます。一方で椅子に座った方が、足がしびれないですし、高齢者には優しいです。そんなわけでどちらもメリット、デメリットがある為、ぶっちゃけ両方できればよいのです。
そんなワガママが通じるかい!
と思われるかもしれませんが、そんなワガママに答えてくれる脚がちゃんと用意されてます。
スチール製の脚で、脚の向きを変える事でテーブルにも座卓にもできます。amazonでは見つけられなかったので、リンクは載せられませんが、楽〇さんで販売してます。親切に耐荷重の記載もあり、お値段もリーズナブルです。
実はこの商品を見つける前に、同じような脚を製作してもらおうと、地元の金物屋さんで見積もりました。
なんと価格は2倍以上。もちろんオーダーの良さは有りますが、主役は天板です。高さや耐荷重、デザインが問題なければ既製品というのも良いですね。
というわけでテーブル状態と、座卓状態の写真です。
先ほどは触れませんでしたが、テーブルと座卓の違いとして、空間の広がりも大きな要素です。写真で分かる通り、座卓の方が格段に空間が広がります。それにやはり古民家はそもそもが畳なわけで、床の間の高さなど、床に座って過ごすことを前提に作られています。生け花や香炉、掛け軸などは座卓の方が合ってます。使い勝手も重要ですが、「きもちよさ」だって大切な要素です。というわけでテーブルと座卓のどちらか一方に決められなかった人は、両方という選択肢も考慮されてはいかがでしょう?
というわけで1枚板テーブルの製作記事は今日でおしまいです。 次回まとめページ作ります。では。