さてさて、いよいよ見えなかった部分を露わにして、実測の次の段階にいこうと思います。
ところがバァバから思わぬひと言が。
「お祓いしろよ。」
おお!
珍しくまともな事言いよる。
仕事で内装改修だけの時はお祓いなんかしないので、完全に忘れてました、と言うか工事前にするつもりでいました。
でも確かに出来るとこまで自力で解体工事もするので、安全祈願としてやった方が良さそうです。当日わかった事ですが、住む人間が変わった時、大木を切る前にもやった方が良いそうです。
2019/09/02
安全祈願
地鎮祭、上棟式、竣工式などなど、建物を建てる時には色んなお祭りや式典の神事があります。
タイミングや順序、やり方などよく分からんですよね。神事なので、やってもやらなくても変わらないかもしれませんが、まずは神社に聞いてみるのが1番。
と言うわけで早速神社に連絡します。
我が家の神事はいつも芦峅の雄山神社なので、今回も雄山神社に電話をします。
ところがどっこい返ってきた返事は「できません!」
…
何故かと言うと氏神様が関係しています。
氏神様ってなんぞ?って感じですよね。
本来は「氏」と言う漢字から想像出来るかも知れませんが、同じ氏(苗字)の人達で祀っていた神様の事ですが、現代ではざっくり言うと、その土地土地でお祀りしている神様。要はその土地と深く関わりのある神様って事ですね。結婚式や七五三、初詣など、どこにお詣りしても良い行事(本来は違うようですが…)とは違って、建築は土地に定着する物なので、その土地の氏神様にお詣りする必要があるのです。
と言うわけで、我が家の氏神様は雄山神社では無いので、雄山神社に断られたわけです。
で、教えてもらったのが神社庁。
ここで氏神様が調べられるとの事。
リンク(富山県氏神神社検索 | 富山県神社庁)
早速調べて安全祈願のお願いをして、当日を迎えます。
神主さんが来る前に、家族総出で掃除をします。義理の父母も参戦です!皆さんありがとうございます。
縁側でサボってる人も居ますね(笑)
神主さんが到着すると、早速神様をお迎えする場所を決めて、神主さんが祭壇を作ります。
祭壇が出来たらお供え物を配置していきます。
お供え物は事前に準備が必要ですが、ちゃんと神社の人が教えてくれます。
我が家で用意したのは
①お酒 2升
②米 6合(神社には5合くらいと言われました)
③海の幸
・スルメ、昆布、鰹節
④野の幸
・野菜(大根、人参、じゃがいも、キャベツ)
※地面の中にできる野菜と上にできる野菜があると良いそうです。
⑤山の幸
・果物(りんご、梨、パイナポー)
⑥塩(スーパーで売ってるやつ一袋)
⑦水
これも神主さんが綺麗に並べてくれます。
全ての準備が終わると、場所や参列者を清めて(修祓)、神様を呼んで、祝詞(のりと)を読み上げます。
ここまでの流れは、修祓、降神(神様を呼ぶ)、献饌、祝詞奏上と全国共通な感じです。
祝詞奏上が終わると、土地のお祓いに向かいます。玄関から始めて、北東(鬼門ですね。)南東、南西、北西の順番にお祓いをします。各所で大幣(大麻とも書きますね。「おおぬさ」と読みます)を振って、米と切幣(切麻とも書きますが、「きりぬさ」と読みます)と塩を撒きます。
順調に5ヶ所終えた後、トラブルが発生します。道路拡幅の為に切った敷地境界際の切り株を見て、神主さんがひと言。「お供え物のお酒を持ってきてください。」
なんでも大きな木を切る時も、本来ならお祓いをすべきだそうです。
と言うわけで事後処理ですが、切り株にお酒を撒いてお祓いをします。切った木が沢山あったため、あっという間に1升なくなっちゃいました。
外周りを終えると、今度は室内ですが、全室廻って再び祭壇に戻ってきます。
戻ってきたら今度は1人1人玉串をお供えします。
あとは神様にお礼を言って、神様のお家(どこか知らないですが…)帰っていただきます。昇神ってやつですね。仕事で行う地鎮祭とかだと、降神と昇神の時に神主さんが「おーーーーー」って発するのですが、今回は無しでした。あの神様が降りてきた感がこっそり好きですが、地域によるのでしょうか?
とは言え無事神事が終わり、玉串料をお渡しします。
帰る前に神主さんより仮の神棚をもらいつつ、改修後には神棚を南か東に向けて設置するようアドバイスを受けました。改修計画に影響が出そうなので、神棚の設置位置もきちんと検討しなくてはいけませんね。
また、神棚のパンフレットも一緒にもらったのですが、最近はなかなかスタイリッシュでお洒落な神棚もあるんですね〜
昔ながらのTHE神棚も素敵ですが、改修した部屋の雰囲気に合わせて決めたいですね。
と言うわけで今日はこの辺で。