今日は本棚を組み立てて、本棚を完成させます。さて、家具には大きく分けて二つあります。一つが椅子やテーブルなどの「動かせる」家具。もう一つが「動かせない」家具。いわゆる造り付けの家具と言うやつです。前者は動かせる事がメリットですが、自立しなければいけないので、自立するための強度を得るために、部材が多くなると言うデメリットがあります。一方の造り付け家具は動かせないのがデメリットですが、荷重を建物に預けられるのでそれ自体で自立しなくても良く、部品数の少なさが作る上でのメリットです。
今回の本棚も造り付けの為、作りとしては非常に簡単ですが、同じ作り方では自立しないので、自立する本棚を作りたい方はご留意を。
では行きます。
まずは仮組みをします。
本棚の底になる板を設置して、板の大きさが合っているか、ダボ穴がズレてないか、組み立てられるか?などなど固定する前に確認できる事は確認しちゃいます。
確認が終わったら、一度バラして、今度はちゃんと固定していきます。木工用ボンドをダボ穴に入れて、ダボを固定します。
溢れるほど入れる必要は無いですが、しっかり注入してからダボをグリグリと入れていきます。
底板の穴にダボを入れたら、側板を立てて、ダボを入れて、棚板を差し込んでいきます。
片方でしか支持されていない為、そのままだとお辞儀しちゃいますので、つっかえ棒ならぬつっかえ板をさしておきます。
そのままドンドコ上の棚を差し込んでいきます。この時注意する事はほとんど無いですが、側板と棚板の面が合わない時は、ダボ穴がズレてるのが原因です。この段階でダボ穴を開け直すのは手間なので、ちゃんと穴を開けておくのが重要ですね。
1列が最上段に到達したら、写真手前側に仕切板を立てます。この仕切板と、さっき取り付けた棚板ですが、同じようにダボで固定しても問題ないですが、私はビスを使っていきます。
写真の様に、棚板の中心線をマーキングしておくと作業がしやすいです。
あとは同じ作業をひたすら続けます。
シナランバーを使う時は、小口に木目のシートを貼った方が綺麗に仕上がりますが、機能に影響が無いので端折ります(笑)
最後は目立たない所で、壁と本棚をアングルを使って固定します。こうしておけば、地震時なんかにも倒れてこないので安心です。
ちなみに今回は本棚を窓の額縁としても使っているため、アルミサッシとも一体化しています。
左側に付いてるアングルは見せたく無かったのですが、これは完全に施工の段取りミスです。やりなおば良いのですが、自分の事務所ですし、めんどくさいので辞めときます。
と言うわけで本棚が完成しました。毎度お馴染みのビフォアアフターで終わります。