古民家改修工事の完了で少し触れたテーブルについて数回に分けて記事にしようと思います。
www.tomtoy.siteこのテーブルですが、世間では一般的に一枚板テーブルと呼ばれるものになります。
テーブルの天板が1枚の板で出来ているので一枚板テーブル。でも、テーブルの天板って普通1枚の板で出来てますよね?
何が違うんじゃい!
って声が聞こえてきそうですが、確かに普通のテーブルの天板も見た目は1枚の板でできてます。
集成材と言う言葉を聞いた事がある方もいらっしゃると思いますが、早い話がいろんな材料を「集」めて、1枚の板に「成」型した「材」を使っています。
なんでわざわざそんな面倒なことをするのか?理由は2つ。
・品質の確保
・サイズの確保
の2つです。簡単にそれぞれ解説します。
まずは品質の確保。木は生き物です。もちろん切られた後なので死んでますが、生き物なので個性があります。わかりやすいのは「年輪」とか「節」です。年輪はご存知ですね。1年に1輪ずつ輪っかが増えていきます。これが切った時に素敵な木目になります。
節は枝があった事の証です。
どちらも木毎に異なる素敵な個性ですが、人間とはわがままな生き物で、木目や節には好き嫌いがあります。
そして好き嫌いもさることながら、机と言う用途を考えると無視できない問題を孕んでいます。
こんな節なら特に机として問題ないですが、中にはボロボロの節もあります。
使っているうちに穴が空いちゃっては困りますよね。
他にも割れたり、反ったりなんてトラブルも品質に関わる問題として起こる可能性があります。
次にもう一つの理由を説明します。
もう一つはサイズの確保でした。
4人がけダイニングテーブルを作ろうと思うと短辺でも80cmは欲しいところです。
丸太の真ん中で80cmだとすると半径で40cmです。年輪の幅を1ミリとして、樹齢400年。年輪の幅を2ミリとしても樹齢200年です。
大きなサイズの木の確保がいかに大変かわかりますね。
さらに、そこへきて一個目の理由の品質問題が
関わってきます。
製材したら節があった、とか、木目が気に入らない、虫に喰われてる。
そんなこんなで、希望のサイズの品質が良い材を確保するのは非常に大変なのです。
と言うわけで長くなりましたが、節の無いところだけを集めたり、表面に化粧の木目をつけたりして、十分な大きさの材料にして、工業製品として十分な性能に加工するのが一般的な訳であります。
綺麗な木目、割れたり反ったりしない事はとても大事な事ですもんね!
しかーし!
我が家は古民家です。真っ直ぐに製材された柱もありますが、梁なんかは木の曲がりをそのまま生かして作られていて、木の個性が感じられます。
そんなこんなで、机だって個性あふれる机にしたい。そんな思いから一枚板のテーブル設置を決めたわけですが、私も人間です。どうせなら気に入った木目のテーブルにしたい。
でもお金はない!
どーする?
作るっきゃない!
と言うわけで、1枚板テーブル製作DIYを暫くの間お伝えしていきます。
次回は材料探しです。ではまたー