古民家改修平面の決定要因解説シリーズ第五段、庭とのつながりについて。
2020/02/24
4つの庭を愉しむ
古民家といえば無駄に広い庭!我が家も多分にもれず庭がいっぱいあります。
これからの手入れを考えると頭が痛くなりますが、綺麗になったと仮定して庭を愉しめる屋内空間を設定したいと思います。
ここで「庭」単体とせず、あえて「庭とのつながり」としたのには理由があります。というのは、コストの関係で現段階で庭にお金をかける余力は無いのであります。今回はあくまで屋内空間の設計、改修が主目的です。なので将来庭を整備するための方向性、そして室内との「つながり」を考えた屋内空間を設計します。
では行きます!
我が家には草や木が伸び放題で、手入れがされていない庭が4つあります。1番大きな東の庭、前面道路に面した西の庭、親世帯の建物との間にある中庭、そして北西の空き地の4つです。当然庭にはそれぞれ特徴があってそれぞれこんな感じです。
①東の庭
・でかいです。家が建つんじゃないか?っていう勢いの広さの庭です。
・昔は池があったようで池の跡があります。
・門から入るとこの庭を抜けて玄関に到達します。
②西の庭
・蔵との間にあります。南と南西に開けて、明るい庭です。蔵のお陰で西日はそこまで気にならないです。
・ここも結構広いです。
③中庭
・親世帯との建物の間にあります。
・中庭といっても3方は建物ですが、西側は通路になっていて、北西の空き地とつながっています。
・親世帯の建物の南側、母屋の北側に位置しています。
・大きくは無いですが、8人くらいでBBQするにはちょうど良いくらいのサイズです。
④北西の空き地
・庭というより空き地です。
・コンクリートで舗装されていて、敷地境界には高い塀があります。
・北西ですが日当たりは悪くないです。
以上4つの庭の概要でしたが図面で示すとこんな感じです。
さてそんな庭ですが、皆さんだったらどんな使い方をしますか?BBQでもしますか?子供が走り回れるようにしましょうか?それとも洗濯物を干しますか?畑でもしましょうか?いやいや単純に眺めましょうか?
いろんな使い方ができますよね!
だったら我が家は全部しちゃおう(笑)
というわけで、我が家の4つの庭はこんな感じに設定します。
①東の庭=「静」の庭。主に観賞を目的として整備します。
②西の庭=「動」の庭。主に使うことを目的として整備します。
③中庭=「集」の庭。主に集まることを目的として整備します。
④空き地=「作」の庭。主に何かを作ることを目的として整備します。
それぞれの性格と屋内のつながりのイメージは、ざっくりこんな感じです。
あまり具体性は無いですが、平面計画の手掛かりになりそうですね。
さてこのシリーズも今回で5回目です。かなり平面計画が見えてきたところですし、もう少し平面計画についてお話ししたいところではありますが、今日から業者による工事が始まります。工事が始まったら最低でも2日に1回はブログ更新しようと思っています。改修平面を公開しないまま工事の記事に移行するのは若干気が引けますが、このシリーズはここらで一区切りしたいと思います。
では明日からの工事レポートに乞うご期待ください!