天井を一部壊して、天井内の状況がわかったので、今度は床を壊します。
2019/09/21
床の解体
床も天井同様壊す必要はありませんが、
天井よりトラブルが起きやすいです。
その半面対策もし易いですが、いずれにしても解体して状況を確認しないと。
ちっちゃいト〇ロいないかなー(笑)
まず天井同様なぜ壊す必要があるのかと言う事から説明します。
当然床が揺れてたり、明らかに穴が空いていれば修理が必要ですが、我が家はどこも壊れてません。ぶっちゃけ、このままでも使えます。
じゃあ何故か?
それは天井と同じですが、要は状況確認です。特に床は天井より厄介です。
見るポイントは2つ。
①シロアリに部材が食べられてないか?
②断熱はどうなっているか?
の2点。
チェックポイントを整理して早速壊していきましょう。
まずは畳を外します。写真では分かりずらいですが、畳と下地の床には番号が書いてあります。復旧する場合はこの番号が重要ですが、たぶん復旧しないので気にせず進みます。先ほどの写真でお気づきかもしれませんが、ここはなんと真ん中に「炉」が作ってあります。茶道の詳しい事はわかりませんが、おそらくここでお茶を出していたものと思われます。
次に下地を撤去していきます。最近の住宅では下地にサブロクの合板を使いますが、我が家は松(たぶん…)の板材です。壊していけばわかるのですが、この板材の下は地面になってます。つまり外気です。
写真で分かる通り板と板の間には隙間があります。畳がのっているので「隙間風が寒い!」なんてことは無いでしょうが、冬にせっかく温めた(夏は冷やした)空気が出て行ったり、冷たい空気が入ってきたりしてしまいます。最近では高気密住宅なんて言われてますが、こう言う隙間はまさにその逆、低気密となっているわけです。
また気密性もさることながら、断熱も重要ですね。最近の住宅ではこの下地材の下に断熱材を敷いています。そのため隙間のない下地材と断熱材で床の高気密高断熱となるわけです。当然古民家なので断熱は無しだろうと思って、下地を外していきます。
あれ?
あれ?
断熱材入ってる…
なんでー?
鋭い方はお気づきですね。
そうです、どこかのタイミングで床を改修したという可能性が高いです。そんな疑念を抱きながらひたすら下地と断熱材を撤去していきます。
断熱材があったんなら解体しなくてよくない?なんて声も聞こえてきそうですが、出てきた断熱材はあまり性能が良くないのです。この辺りはまた詳しく書きたいと思います。
さて1/3くらいの下地が撤去できたので潜ります!
下の写真ですが手前が今回撤去した範囲、奥が撤去していない場所です。手前と奥では柱状の木材の形状も、その下においてある石の形状も全然違いますね。これでさっきの断熱材の謎が解けました。要はたまたま今回壊した範囲が床の改修をしていただけ!
「炉」もありましたし、ひょっとしたらお茶をしているときに床が冷たくないように改修されたのかもしれませんね。そんなことを想像しながら、各種寸法を測って、モデル入力します。
基礎は丸石ですし、束のピッチも微妙に違いますが、その辺りは端折って入力して今日の作業は完了です。
もう一つのチェックポイントのシロアリ被害ですが、こちらも問題なさそうです。ただこれに関しては全面撤去しない事には確実なことは言えませんが、、、
こちらについてはいずれ全面撤去したときにでも報告させていただきます。